現場と一緒に、情熱を持って共創する仕事

リーダー入社4年
所属部署:営業部

商社から日本の経済を支える専門メーカーへ転職

もともと商社マンになりたいという気持ちがあり、商社で海外営業を担当していました。
商社はメーカーとエンドユーザーの間に挟まれているという状況で、もう少し自信を持って自社製品を売りたいという気持ちがありました。そうするとやはり、メーカーに行かないと難しいだろうと思い転職しました。そこで、原田伸銅所はりん青銅業界、非鉄の中でも知名度があり、りん青銅の専業メーカーとして、他のメーカーに比べて、技術力に加えて納期など対応力が優れているのではないかと考えました。

当社の技術力は、簡単に言うと加工力です。他社ではなかなか加工できないものが、当社の製品に切り替えたら加工できたという事例が少なくありません。また、とある会社だけでしか使われないオリジナルの配合というのも当社では扱っており、JIS規格から離れた、全く異なる製品を作るケースが多いのも特徴です。品質の安定供給というのがものすごく大事で、量産になっても全く変わらない品質を保つというのはとても難しいことの一つ。それは他社には絶対負けない専業メーカーの強みです。

また、りん青銅の専業メーカーだからこそできる「短納期」も強みです。他社の場合は、一つの炉でりん青銅やその他合金などいろいろなものを作ります。しかしながら、りん青銅の次に黄銅を作ります、他の銅合金を作りますとなったときには、その度に炉を一度きれいに掃除しなければいけない。その点、当社はりん青銅だけで炉をまわせる体制になっているので、短納期が可能になっているわけです。

自ら情報を取りに行く姿勢が大切

現在、私が営業担当している商社は10社ほど。営業に求められるのは、お客様へのヒアリングはもちろん、金属に関する知識やデータ分析など幅広い情報です。お客様にニーズが発生して、新しい注文をいただいた場合、サンプル製作から量産にいたるまで約1年がかかります。「また同じ部品を作るので、御社を採用したいです」というご要望があったときに、きちんと過去の事例をデータとして調べた上で、「これでしたら問題ありません」というようにこちらから提案できなければいけません。

営業に求められるのは情報をキャッチしにいく力だと思います。今、世の中では誰がどのような製品を売ろうとしているのか、100の情報があれば100全部を吸収して、その中から、自分が欲しい情報をピックアップする。とりあえず情報を収集するということがものすごく大事な作業です。それは、お客様からいただいた情報だけではなく、新聞やインターネット、隣接業界、国内だけではなく海外の新聞も全て確認して、その流れを掴む、ということがものすごく重要になってきます。

世の中の情勢は刻々と変化していくので、なかなか気が抜けませんが、忙しい中にも一番やりがいを感じるのは、お客様の様々なニーズを注意深く拾い上げ、自分が最初のサンプル製作からお手伝いをしたものが、製品として量産された時で、そこにはものすごくプライドを感じます。

現場と一緒に、情熱を持って共創する仕事

現代社会では、情報の変化があまりにも早くなってきています。これから5Gの時代が始まると、IoTやAI関連の製品の中には必ずコネクターという部品が入ります。つまりそのコネクターには当社の材料が使われるということになります。あまりにも激しい変化の中で、自分はどこまで対応ができるのか、正直に言って不安なこともありますが、とにかくスピード感を出して、激しい変化の流れを的確に捉え、自社製品を世界に発信していくことが、これからの時代に求められることだと考えています。

その中で、営業として社内の人に対して「こういったものを作るから手伝って欲しい」と訴えていかなければいけません。仙台工場の社員にも、ただ書類上で情報を流すのではなくて、これからこういうものがこういう風に量産されて、後々こういう製品になるんですよと理解してもらうことが大事だと思います。

私は営業がとってきた契約を、現場の人と一緒にプライドを持って共感しながらものづくりをしていく、そこに情熱を注ぐことが大事だと考えています。もちろん、売上など数字的なところも重要ですが、原田伸銅所が今の時代に何を生み出して、世の中にどのような貢献をしているのか、そこを会社全体で共有していくことが必要になってくると考えています。


※入社年数は取材時のもの

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