次世代を担うプロジェクトの統括メンバー
前職の経験を活かした即戦力
私は中途採用で、即戦力として期待されて入社しました。転職のきっかけは、東北大震災後に地元志向になったことです。「地元で働きたい」という思いが強くなり、地元でよい企業がないかと探しはじめました。その中で、当社の工場見学をしたときに前職で培った経験を活かせる職場だと感じて入社を決めました。
入社当初は2年ほど設備保全の仕事をしていました。設備保全は、設備が故障しないような予防保全や、万が一故障してしまった場合の修理対応、必要な消耗品や予備品の購入手配などが主な業務です。設備保全を経験した後、生産技術の部署に異動になって現在に至ります。生産技術は現在3名所属しており、それぞれが製造や設備に関する専門分野を持っています。私は設備の機械分野が専門です。
異動当時、当社にはCADソフトを使用して設計できる職員がいませんでした。そのため、そもそもどういったソフトを導入したらよいのか、というところから私が考えて進めています。当社では自ら現場に出て機械に触り、作業することが少なくありません。設備保全課にいたころは、現場に出て自分で部品を交換して機械を触って覚えることをしていたのですが、そういった経験が生産技術に異動になった今になって業務に役立ってきていると思います。
期待に応えた成果が目に見えて評価される会社
会社を選ぶときは、その会社の規模感も判断材料に入ってくると思います。当社は社員数が少ない方なので、会社が何か新しいことにチャレンジするとき、ひとりひとりの社員に向けられる期待値がとても大きいです。そのような会社から受ける期待に真剣に向き合うと、結果に繋がったときに目に見えて評価してもらえるのが特徴だと思います。逆に社員数が多い会社ですと、どうしても一社員が何か頑張ったとしても、成果が埋もれてしまうようなところがあります。期待値が大きいのはプレッシャーでもありますが、それに応えられたときの達成感は、当社のような規模の会社ならではだと思います。
私の場合ですと、生産技術に異動となる際に「君、設計やってみなよ」と声をかけられてから、コツコツと機械設計について勉強をしてきました。以前は、取引先に「こういうものが作りたい」と話をする際に、相手に分かりやすく伝えるための知識や手段が不足していました。現在は機械など専門知識を使って分かりやすく設計し、それを取引先に伝えるスキルはレベルアップしてきています。設計の業務を通して同僚や上司に頼りにされ、実績が出たときには、達成感を強く感じることができました。
次世代を担うプロジェクトの統括メンバー
現在、会社として次世代に繋がるような改革をしようというプロジェクトが立ち上がっています。その中で、私はプロジェクトの全般的な推進を統括するメンバーになっています。今は2つの設備工事が進行中で、私はそのレイアウト設計や設備メーカーとの仕様の打ち合わせ、基礎工事や据付工事の指示をする業務を担当しています。このようなプロジェクトを進行していく上では、自分の専門分野以外の知識も必要になってきます。初めは分からないことも多く、大変な場面もありますが、幅広い知識を吸収していく中で、自分自身の成長ややりがいを感じることもできています。
会社に入ると、自分の専門分野以外の仕事をやらなくてはいけない場面が出てきますし、必ずしも自分がやりたい仕事を続けられるかというとそうではありません。そういうときには、前向きに自分の専門分野以外の知識を吸収するチャンスだと思って取り組んでいけば、仕事も楽しく感じられるようになり、やりがいにも繋がるのではないかと私は考えています。そのようなことが、自分自身を成長させる機会に繋がるということを、これから社会に出て働く学生の方々に伝えたいです。
※入社年数は取材時のもの