株式会社原田伸銅所|りん青銅を専業とする金属メーカー 世界品質を目指します

株式会社原田伸銅所|りん青銅を専業とする金属メーカー 世界品質を目指します

General manager, Production and Technology

入社15年
仙台工場長 兼 技術部長

りん青銅のプロフェッショナルとして

役割

製造トップ そして
技術部トップとして

工場長兼技術部長として業務に取り組んでいます。
直近のテーマは新しい設備投資の計画です。我々の市場のなかでシェアアップを図る目的で、増産に向けた設備投資です。また同時に付加価値の高いものを造ることによって、その市場で生き残る術を身につけていこうという流れです。
技術部門としては3本の柱をイメージしています。

一つ目は技術開発。技術面の追求、研究による高機能、高付加価値製品の取り組みです。
二つ目は生産技術。既存の生産条件に対して改善を加えることで生産効率を上げ、品質を向上しようという動きです。
三つ目は設備技術。新しい技術、機能を導入して、設備自体の性能を向上させる目的です。

今まさに起きている問題を解決するためには少し距離をおいたところからブラッシュアップする必要があります。

こだわりとしては、今ある生産技術にしても、社員教育にしてもすべてにおいて水準をあげていきたいという思いがあります。現状維持ではなく、日々進化し続けるためには、先を見据えた取り組みをしていく必要があります。技術を理解しなければ進化させることはできない、そんな役割を日々感じながら業務に取り組む楽しさがあります。

時代とともに

10年前との違い

具体的な例では、スマートフォンが挙げられます。年々改良されて、バージョンアップするのが当たり前の時代になりました。最初に出たのが2007年ですので、かなり変わってきている部分が大きいと思います。

素材生産の立場でいうと、昔は携帯電話とパソコンとデジタルカメラといった機械をお客様は3つ持っていましたが、スマートフォンの登場でそれらが一つに集約されています。

そう考えると単純にりん青銅の使用量が三分の一になったといっても過言ではありませんでした。
初めは生産数が落ちたイメージでしたが、スマートフォンの認知から人気へのスピードは爆発的で、中国やインドといった巨大市場も相まって、ここ数年でようやく結びついた印象を持ちました。技術が改善されればされるほどお客様は便利な生活を手に入れられます。

私たち生産者も、お客様の喜びのために日々精進しているという気持ちもあります。
スマートフォンも含め、様々な電化製品が小型化、軽量化されていくなかで、りん青銅は更に薄く、更に高強度に、なおかつ加工性を有することが求められています。

お客様のニーズは日々刻々と難易度が高くなっていますが、応えようとすればするほど、仕事がおもしろくなっていくのも事実でした。
時代の流れに合わせるということがお客様のニーズに合わせるということだとすると、私たちの役割はそこに見出していくべきだと、その時に強く思いました。

仕事のこだわり

現場力

会社というのは世間のニーズあってこそ
存在している意味があると思っています。
IoTやAI、自動化が進む世の中でニーズをくみ取り、柔軟に対応する組織力が試される時代でもあると思っています。
会社の上層部だけがお客様のニーズを分かっていても意味がなくて、会社にいる全員に、どこに向かって走っているかをわかってもらわなければならないと考えています。

そのためには、上層部自ら現場に出向いて製造部員や検査員の方とコミュニケーションを密にとることも重要です。現場の生の声を聞く機会を大事にしなければ、課員になにも伝わりません。

現在動いているプロジェクトでも、価格勝負ではなく、技術で勝負しようという気持ちがあります。部品が小さくなっていくと同時に壊れやすくなるのは想像しやすいと思います。
りん青銅はどこから購入しても同じ様な不良が出てしまうなら、逆にそこに活路があると考えています。
これから先も生き残る術として、これまで注目されていなかったプロセスも重要になってくることが分かり始めました。

私自身が、お客様に出向いて商談する機会はあまりなくなりましたが、いまだに情報の摺り合わせは大切だと思っています。
ここ数年ではお客様もりん青銅のことを知ったうえで注文して頂けることが多くなり、前とずいぶん変わったように思います。

りん青銅専業メーカーとして、「良いものを造りたい」という意識を常に持ち、技術の向上とそれを実現する現場力の両輪でお客様のニーズに応えていきたいです。

※入社年数は取材時のもの

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